2024.07.27 ランニングフォーム評価システム実装評価の進捗
3月にスポーツジム(コ・ス・パ 二条24@京都)での運用実験を実施し,その際に映像データの収集やお客さんからの意見を収集したので,得られたデータや意見を整理する作業を進めております.これまで蓄積してきたランニング映像データやその評価データもあるため,それらも含め解析を進めております.
また,実際に運用してお客さんのランニングフォームを評価しましたが,我々の目から見ると評価が不自然(おかしな評価が出ている)になる点がいくつか見られました.収集した映像データを解析しそれらの原因の調査を進めたことで,いくつか原因も見えてきました.
代表的なものだと,左右の足の誤認識がありました.左右の足を間違えてしまうと,ランニングフォームの評価が正しく行えないため致命的なのですが,ランナー(お客さん)によって頻繁に誤認識する方もおりました.服装や体格が影響するのですが,撮影場所の影響も出ます.我々が普段研究を行っている成蹊大学の研究室と今回実施したスポーツジムの環境の差(部屋の明るさや壁の模様など)も少なからず影響があると考えられます.それらの差異の影響を抑えるための対処も行っておりますが,やはり現場の環境で実施すると想定通りにはいかないということが分かりましたので,今後もシステムの改良を進めていきます.
そのほか,今回の運用実験ではシステムのバグ(評価値算出方法の欠陥)も見つかりました.そちらは実験後にすぐに修正しましたが,色々な方のランニングフォームを評価したことで不具合に気づけたので,そういった意味でも運用実験の価値があったと思いました.
細々とした進捗が多いですが,次回の運用実験に向けて進めていく予定です.